今日は59回目の誕生日だった。
60歳へのカウントダウンが始まった。
今までの自分の人生の出来事をつらつら思い出すと、もうずいぶん長く生きてきている気がする。
人の3倍は経験をしてきたような。私に取って、決して時の経つのは早くはない。
今朝は朝7時半からロータリークラブの朝例会があった。
1時間ほどの朝例会では、その終わりがけに毎月の誕生日を迎えたメンバーに、ささやかな誕生日プレゼントと1分間ほどのスピーチ時間がある。
今日はまさに私の誕生日だったので、さあ、今年は何をもらえるのかな、なにをしゃべろうかなと心の準備をしてその時を待ったのだが、あろうことか終了間際になって、本日は時間が足りなくなったので、お誕生日祝いは次回に持ち越しということになった。ありゃ~っ!
まあ、人生期待しているとこういう肩透かしがあるのよね。
それはともかくとして、一昨日の日曜日はロータリークラブの勉強会で、袋井市の山奥にある「ねむの木学園」を初めて訪問してきた。
「ねむの木学園」は女優の宮城まり子さんが1968年から始められた、肢体不自由児のための療護施設である。
その名前と存在は昔から知っていたが、どういうところでどのように営まれているのか恥ずかしながら殆ど知らずにいた。
初めて訪問した「ねむの木学園」は袋井市から山奥に入っていったねむの木村の中にあった。
昔懐かしい田舎の匂いのする村全体に、ねむの木学園、吉行淳之介文学館、ねむの木こども美術館(どんぐり)、美術館、こどものお店、喫茶MARIKOなどが美しい新緑の中に散在していた。
天気も最高で、胸いっぱいに、のどかに流れる時間と新緑の空気を吸い込んで、久しぶりに懐かしい田舎の風景を堪能することができた。
吉行淳之介文学館も建物、展示物共に素晴らしいところだった。
村の中にある「吉行淳之介文学館」。作家の生き様が見られて興味深かった。
素敵な茶室も有り、そこで抹茶を頂いた。(この写真はWikipediaから借用です)
もう83歳になられた、車いす姿の宮城まり子さんのお話しも直接聞くことができた。
44年間にわたり肢体不自由児の子供たちの為に、私財をなげうって学園を運営されてきたことに深く感動した。到底私にはできない、底知れない凄さを感じた。
人はいったい何に生きる意味を見出すのだろうか。私は・・・?
子供たちへの深い愛、吉行淳之介さんへの愛。宮城まり子さんの人生はまさに人への愛に満ちた人生だった。
「ねむの木こども美術館(どんぐり)」子どもたちの作品は、ハッとするような色使いと画面構成にみちていた。
ゴールデンウィークの最終日に良い体験をすることができた。2日早い誕生日プレゼントだった。